CONDITIONING LABO
こんにちは!
本日10/9(木)☁️、最高気温22℃、最低気温17℃
本日、骨と関節の日🦴「骨」の「ホ」の字が「十」と「八」に分けることができ、「体育の日」にも近いため、骨と関節の健康に気をつけようと日本整形外科学会が制定。
今回はSNSで「監督が選手の外れた(脱臼)肩を一瞬で治してしまう」動画を見た方もいるかもしれません。
あの映像は2017年の高校野球の場面ですが、いまだに拡散され多くの人が目にしたかと思います。
「すぐ治して凄い!」「助けてくれてありがたい」などと思う方もいるでしょう。ですが実際には、とてもリスクのある行為なのです。そちらについてお伝えして行きますね!
🤔肩の脱臼ってどんな怪我?
・強い衝撃や動作で、上腕骨が肩の関節から外れてしまう
・激しい痛みで腕が動かせない
・神経や血管を巻き込むと、痺れや血流障害が残ることもある
🤔誰なら治していいの?
・実は「脱臼を元に戻す(整復)」行為は国家資格が必要です。
・医師や柔道整復師(接骨院の先生)といった専門家以外が行うのは本来法律的にもアウトです。整復を許されている柔道整復師ですらあくまでも「応急処置」としての整復しか認められていません。
・資格のないものが行うのは何よりも危険。
→無理に戻して骨折を起こす
→神経や血管を傷つける
→見た目は戻っても、関節の中が傷付いて脱臼クセが残る
🤔監督や指導者が本当にやるべきこと
・無理に動かさず安静にさせる
・冷やして痛みや腫れを抑える
・速やかに医療機関に連れて行く
⭐︎選手を守るためには「その場で治す勇気」よりも「触らずに預ける勇気」が大切になります
☝️まとめ
映像だけを見ると「神ワザ!」に見える場面でも、実際には選手の将来を危険に晒してしまう可能性があります。
監督や仲間の気持ちは理解できますが、本当に大事なのはその選手守ることです!
今回のこのブログをきっかけに、部活動やスポーツ現場でのケガ対応をもう一度見直して貰えたらと思います!